劣化したシーリングは”撤去”


劣化したシーリングを撤去することは、とても難しい作業で、増し打ちする業者も少なくはありません。
増し打ちの場合、耐久性が短くひどい場合は2、3年で劣化し亀裂が発生します。
経験不足や建物の仕組みを理解できてない業者に任せると大変なことになります。
縦目地シーリング撤去はどこの業者でもできると思います。
しかし、窓枠周りのシーリング撤去は誰しもができる作業ではありません。
撤去は技術や経験 知識が必要。

窓枠周りのシーリング撤去をしない業者が、なぜ多いのか
技術力不足・安さ重視の営業方針で本格工事に対応できない。
窓周りのシーリング撤去には様々なリスクもあります。
ただ撤去をすればよいと思い、カッターやマイナスドライバーなど刃物で力ずくに進めてしまうと危険です。
窓周りに傷がついたり、シーリングの奥に潜んでいる”防水シート”を切ってしまったら大惨事です。
防水シートとは
防水シートとは、外壁であれば外壁材の下に入っている2次防水の役割です。
1次防水「外壁材」「シーリング材」1次防水で防ぎきれずに外部から水が侵入した場合でも、
2次防水である防水シートによって建物内に雨の侵入を止めています。
その防水シートを傷つけたり、切ってしまうと直接建物内に雨が侵入します。
知識のない業者が撤去をして防水シートを切ってしまい、その上から新しくシーリングを打ち替えたら
どうなるか、、、数年後シーリングが劣化し始めると雨が直接建物内に入り雨漏りを起こします。
2次防水の役割もなくなり、新しく打ち替えたシーリングだけで雨を防いでいる事となります。
定期的なシーリングメンテや、防水シートの張り替えになると費用も大きくなります。
シーリングは1次防水だけの役割ではありませんが、雨の侵入も防いでくれる大切な役割を果たしてくれています。
業者選びが難しい理由
同業者同士なら「あの会社は丁寧」「あそこは安さ重視」など噂や実績で判断できます。
しかし、消費者からすると工事中の様子は見えませんし、仕上がりの良し悪しを判断しづらいのが現実です。
そのため「価格が安いから」「大手だから」という理由だけで業者を選んでしまい、
後から「思ったより早く劣化した」というケースも少なくありません。
見極めるポイント
工事内容を分かりやすく説明してくれるか
「打ち替え」と「増し打ち」の違いをきちんと説明できるかどうかは信頼のバロメーターです。
施工前・施工中・施工後の写真を提示してくれるか
目に見えない部分こそ、写真でしっかり確認させてくれる業者を選びましょう。
見積書が細かく記載されているか
「シーリング工事一式」とだけ記載された見積書は要注意です。
撤去・打ち替え・材料名・メーター単価まで具体的に書かれているかを確認しましょう。
注意すべき業者の特徴
「安さ」だけを強調している
工事内容を曖昧に説明する
写真を見せてくれない
こうした業者は、後々のトラブルにつながりやすいため注意が必要です。
信頼できる業者選びで建物を長持ちさせる
シーリング打ち替え工事は、外壁の防水性を守り、建物を長持ちさせるために欠かせません。
だからこそ、業者選びは「価格」だけでなく
説明・写真・材料・見積りの明確さを基準にすることが大切です。
安心できる業者を選ぶことで、打ち替え工事後は長く快適に暮らすことができます。